Webサーバをインストールしよう
Webサーバって何?
Webサーバとは、ざっくり言うとあなたが普段使っている IE ( Internet Explore )や FireFox、 Safariで見ている「Webページを公開する仕組み」です。
Webサーバをインストールする
悩んで手を止めてしまわず、Webサーバをあなたの Ubuntu にインストールしてみましょう。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install apache2
これだけで、Webサーバーソフトの apache2 がインストールされました。
ここで使われた sudoコマンドについて説明しましょう。
sudoコマンドはスーパーユーザー( root )権限でコマンドを実行する時に使います。
マルチユーザー・マルチタスク
Ubuntu は UNIX/Linux系のOSで動作しています。
UNIX/Linuxは、複数の仕事を複数の人数が同時に処理できる(マルチタスク・マルチユーザー)ように設計されたOSです。
安全にUNIX/Linuxを使うために、複数のユーザーが各ユーザー毎にファイルやディレクトリ毎に読み・書き・実行の実行権(パーミッション)が決められています。
ユーザーのなかでも root (ルート) とは、 Linuxの全てを制御できる管理者をいいます。 ( Windowsの administrator と同じ )
root は、コマンドひとつでプログラムをインストールしたりハードディスクの全データを削除したり、離れたところからでもネットワークで Linuxサーバに接続してサーバの電源を切ったりと、なんでも出来る神のような存在です。
サーバ運用上の安全を確保するために、 root ではログインせず、特別な操作を行う時は sudoコマンドを使う方法が慣例となっています。
Webサーバ apache2 の動作確認をします
動作確認をします。
$ systemctl is-enabled apache2
可動しているのが確認できました。
あなたの Ubuntu を起動した時に、自動で apache2 も起動するように設定します。
$ sudo systemctl enable apache2
IPアドレスについて
あなたが使っているブラウザーで確認します。ブラウザーのアドレスバーにlocalhostと入力すると Webサーバ apache2 の初期画面がブラウザに表示されます。
localhostとは、ネットワーク接続してる、今あなたが使用しているパソコンを指します。通信相手のコンピュータは「リモートホスト」(remote host)と言います。
あなたのパソコンの IPアドレス ( IPアドレス ) を調べてみましょう。
$ ifconfig で調べます。
ifconfigコマンドについての解説
→ ifconfigコマンドの詳細まとめました【Linuxコマンド集】 エンジニアの入り口
私のパソコンでは、 内部アドレスが192.168.3.2 ( LANカード ) と 192.168.3.6 ( WI-Fi )だとわかりました。
先程と同様に、ブラウザのアドレスバーに 内部アドレス 192.168.3.2 を入力すると「localhost」と入力した時の画面が表示されます。
LANとWAN
LAN ( Local Area Network )は、自宅内・事務所内などの限定された範囲で接続できるネットワークのことです。
WAN ( Wide Area Network )は、遠く離れた場所と繋がったネットワークの事をいいます。
IPアドレスについて
IPアドレスにはプライベートアドレスとグローバルアドレスがあります。
先程、 ifconfig コマンドで調べたのはLANで使われるプライベートアドレスです。
LANで繋がったそれぞれのパソコンを識別するためにプライベートアドレスが必要です。
グローバルアドレスとは、インターネット上のIPアドレスです。
グローバルアドレスはインターネットサービスプロバイダによって割り当てられます。一般にはIPアドレスは固定されておらず不定期に変わります。
ブラウザーのアドレスバーに https://www.checkip.org/ と入力すると、あなたが今、接続しているパソコンのグローバルアドレスがわかります。
世界中繋がっているインターネット上でグローバルIPアドレスが重複しないよう ICNN ( Internet Corporation for Assigned Names and Numbers )が一括管理しています。
アドレス範囲 | 説明 |
0.0.0.0/8 | このネットワーク |
10.0.0.0/8 | 旧クラスAに割り当てられたプライベートアドレス |
14.0.0.0/8 | 公共データネットワークの国際システム用アドレス |
24.0.0.0/8 | 旧CATV用アドレス(現在はグローバルアドレス) |
39.0.0.0/8 | 旧クラスAサブネット実験用アドレス(現在はグローバルアドレス) |
127.0.0.0/8 | ホストループバックアドレス |
128.0.0.0/16 | 旧クラスBの最小アドレス |
169.254.0.0/16 | リンクローカルアドレス |
172.16.0.0/12 | 旧クラスBに割り当てられたプライベートアドレス |
191.255.0.0/16 | 旧クラスBの最大アドレス |
192.0.0.0/24 | 旧クラスCの最小アドレス |
192.0.2.0/24 | 例示用アドレス |
192.88.99.0/24 | 6to4リレーエニキャストアドレス |
192.168.0.0/16 | 旧クラスCに割り当てられたプライベートアドレス |
198.18.0.0/15 | ベンチマーク用アドレス |
223.255.255.0/24 | 旧クラスCの最大アドレス |
224.0.0.0/4 | 旧クラスD現在はマルチキャストアドレス |
240.0.0.0/4 | 旧クラスE(予約済み) |
255.255.255.255 | 限定ブロードキャストアドレス |
まとめ
今回の記事は、覚える事が多いので大変かもしれませんが UNIX/Linuxを運用するために必須の知識なので頑張って覚えてくださいね。
- マルチユーザー・マルチタスク
- パーミッション
- root
- LANおよびWAN
- グローバルアドレス、プライベートアドレス
- IPアドレス